日経225先物取引などのトレードノウハウを販売している方のブログやホームページを観ると、たまに「相場で利益を得るためには感謝の気持ちを持つことが大事」などと書かれていることがあります。
ここで質問ですが、「日経225先物取引は感謝の気持ちを持つことで勝てるのでしょうか?」、この質問に対する答えは、当たり前ですが「NO」です。
相場は大きく分けると、上昇トレンドと下降トレンドとレンジの3つしかありませんが、上昇トレンド中に空売り(下降トレンド中に買い)をすると大損します。
一方、レンジの時は行ったり来たりしますので少し戦略が異なりますが、レンジ内で動いている時は、どちらでも利益を得ることが可能です。
どちらにしても、相場の動きに合わせることが大事になってきますので、誰が何と言おうと、動いている方向に付いていくのが正しい戦略になります。
一般的に日経225先物取引の1日の売買代金は1兆円から2兆円ぐらいですが、FXなどの外国為替市場の場合、1日の売買代金は世界で100兆円以上と言われています。
日本株の場合、1つの銘柄で兆単位の資金が動くことは考えられにくいですが、有名な銘柄の場合、1日で数百億円から数千億円の資金が動いています。
このように動いている金額に注目すると、個人投資家の100万円、1,000万円、1億円と言うのは、金融市場においては空気のような金額であることがわかります。
よって、日経225先物取引を行う場合、兆単位の資金を運用していない個人投資家は素直にチャートの動きに付いていくのが正しい考え方になります。
そのためには、チャートをしっかり見て、「今はどちらに進もうとしているのか?」と言うことを自分の頭で考える必要があります。
この方向を間違えると、どんなに人間性が素晴らしい方でも大損しますが、これは、あくまでも相場内での話です。
ですから、身だしなみを整えることは大事ですが、身だしなみを整えたからと言っても、日経225先物取引で勝てるようにはなりません。
話をまとめると、相場内では「方向性」が大事になりますが、相場から離れると「人間性」が大事になります。
日経225先物取引などのトレードを専業とされている方は、人と会話をせずに1日中パソコンの前でトレードしている方が多いかもしれません。
また、昨今はインターネットの普及により、あらゆることがパソコンで解決できるようになっていますが、その反対側には必ず人が存在します。
よって、誰でも生きている限り対人関係は続くと言えます。
もちろん、お金があると煩わしい付き合いの多くを減らすことができます。
しかし、これだけでは少し寂しいので、日経225先物取引などのトレードで得た資金は自己成長や自分のビジネス、または、社会貢献のために活用していくべきだと思います。